目次
1. 最大の違いは「ウインカーの形状」
一目でわかる最大の違いがフロントウインカーです。
- インドネシア仕様: ヘッドライト上部にある「つり目」の部分(ポジションランプ)がウインカーを兼ねています。点灯するとポジションランプがオレンジ色に点滅する、非常にスタイリッシュな構造です。
- 日本仕様: 日本の道路運送車両法の基準(ウインカーの面積や位置など)に適合させるため、カウル横に別体の独立したウインカーが装着されています。
豆知識: 日本でインドネシア仕様のカウルをそのまま使い、ポジション部分をウインカーとして機能させるカスタム(ウインカー内蔵化)は、車検のない250ccでも「整備不良」となる可能性があるため注意が必要です。
2. エンジンスペックとラインナップ
2023年モデル(8BK-MC51)以降、日本仕様もついに42馬力に到達しましたが、インドネシア仕様とはグレード構成が異なります。
| 項目 | 日本仕様 (2023〜) | インドネシア仕様 (SP / SP QS) |
| 最高出力 | 42PS / 13,500rpm | 42PS / 13,000rpm |
| 最大トルク | 25N・m / 10,750rpm | 25N・m / 11,000rpm |
| 圧縮比 | 12.5:1 | 12.5:1 |
| グレード展開 | 1種類のみ | Standard / SP / SP QS |
- インドネシアの「Standard」: 低圧縮エンジンを採用しており、最高出力は38.7PSに抑えられています。価格重視のモデルです。
- 日本の「MC51」: インドネシアでの最上位グレード「SP」に相当する高圧縮エンジンを搭載しています。
3. クイックシフターの扱い
シフトアップ・ダウンがクラッチ操作なしで可能になるクイックシフターの扱いも異なります。
- インドネシア仕様: 最上位グレードの「SP QS」には標準装備されています。
- 日本仕様: 標準では装備されていませんが、純正アクセサリー(オプション)として装着可能です。
4. 排ガス規制とマフラー
- 日本仕様: 厳しい「令和2年排出ガス規制(ユーロ5相当)」に適合しています。そのため、触媒の大型化やエンジンの細かなセッティングが施されています。
- インドネシア仕様: 現地の規制に合わせて最適化されており、マフラー内部の構造などが日本仕様と微妙に異なる場合があります。
5. カラーバリエーションと価格
インドネシアは「CBRのお膝元」ということもあり、カラー展開が非常に派手で豊富です。
- インドネシア: ホンダのレース部門を象徴する「トリコロール(AHRTカラー)」や、特別なグラフィックモデルが先行して発売されることが多いです。
- 日本: 日本独自の落ち着いたカラーや、定番のグランプリレッド、ブラック、ホワイトなどが中心となります。
- 価格: インドネシア仕様を並行輸入で購入する場合、輸送費や関税の関係で日本仕様より高くなることや、逆に装備を絞った「Standard」が安く流通することもあります。
まとめ:どっちがいいの?
- 安心と保証を求めるなら「日本仕様」: 全国のホンダドリーム等で保証が受けられ、リコール対応(前述の記事参照)も確実です。日本の厳しい排ガス規制をクリアしている公道走行の「正解」です。
- スタイルと希少性を求めるなら「インドネシア仕様」: 埋め込み型ウインカーのスッキリした見た目や、日本にはないカラーに魅力を感じる方向けです。ただし、並行輸入品はショップ独自の保証になる点に注意が必要です。
現在は日本仕様も42馬力になり、足回り(SFF-BPフォーク)やトラクションコントロールも共通化されたため、性能差はほとんどなくなっています。
