1. 燃料ポンプの部品番号(純正パーツ)
ホンダの純正パーツリストに基づいた、MC51型の燃料ポンプ関連の型番は以下の通りです。
燃料ポンプASSY(アッセンブリー)
ポンプ本体、フィルター、燃圧レギュレーター、燃料ゲージのフロートが一体となったセットです。
- 型番:16700-K64-N04
- (旧型番:16700-K64-N01 / 16700-K64-N02 / 16700-K64-N03 から統合・変更されています)
- 価格目安: 約35,000円 〜 40,000円前後(過去の価格を見ると年数がたつほどに値段が上がっていっています。)
ポンプユニット(中のモーター単体)
ホンダ純正では「ポンプ内部のモーターのみ」という単品販売の設定はありません。基本的には上記のASSY交換が推奨されます。しかし、修理費用を抑えるために、内部のポンプのみを交換する手法も一般的です。
- 内部ポンプ単体(参考): 純正採用されているポンプのベースはミツバ(MITSUBA)製や京浜(KEIHIN)製が主流ですが、MC51に適合する高品質な社外品(UC-T35相当など)が「ポンプ単体修理キット」として流通しています。
注意: 燃料ポンプのパッキン(Oリング)は再利用不可です。ASSY交換でない場合は、必ず**ベースパッキン(型番:17540-KZZ-900 / 17540-KPN-A71等)**を別途用意してください。
燃料ポンプの分解
可能ならホンダの燃料ポンプASSYの部品リストを拡大してみてほしいです。


裏表のねじを取って赤と緑の端子を抜いて、とがってるプラスチックを裏表ともに内側に押し込みながら引き抜けば分解できます。



このポンプが型番「UC-T35」です。注文する際にポンプの下に写っている燃料フィルタのありなしがあるので気を付けてください。フィルタがきれいならポンプだけの交換でも大丈夫です。
さびさびのタンクに使っていた燃料フィルタはぜんぜん使い物になる気配がしませんでした。その後、燃料ポンプASSYの中古を購入したのですが、ポンプが動かず、ポンプのみの交換となりました。
あまりにも状態のよくない燃料ポンプASSYの場合Oリングも変えたほうがいいです。
2. 燃料ポンプ故障の代表的な症状
以下のような症状が出た場合、燃料ポンプの寿命や詰まりが疑われます。
- イグニッションONで「ウィーン」という音がしない: タンク内のポンプが作動していない証拠です。あまりお勧めしませんが燃料ポンプASSYでバッテリー12Vを少し流してみてポンプが動いているか確認できます。
- エンジンが冷えている時はかかるが、温まると止まる: モーターの熱固着による典型的な故障パターンです。
- 高回転域でパワーが出ない(ボコつく): 燃圧が足りず、十分なガソリンを噴射できていない可能性があります。
- 突然のエンスト: 走行中にポンプが停止し、再始動できなくなります。
3. 修理・交換作業のポイント
CBR250RR(MC51)の燃料ポンプは、ガソリンタンクの底面に取り付けられています。
作業の手順(概要)
- 残ガソリンの抜き取り: 作業性を上げるため、可能な限りガソリンを抜きます。
- タンクの持ち上げ・取り外し: シートを外し、タンクを固定しているボルトを抜いて持ち上げます。
- 燃圧保持の解除: 燃料ホースを抜く前に、燃圧を抜かないとガソリンが噴き出すため注意が必要です。
- ポンプの引き抜き: タンク底部のボルト(6本程度)を均等に緩め、ポンプASSYをゆっくり引き抜きます。この際、燃料ゲージのフロートアームを曲げないよう慎重に行ってください。
4. 費用と工賃の目安
ショップに依頼した場合の概算費用です。
- 純正ASSY交換の場合:
- 部品代:約38,000円
- 工賃:約8,000円 〜 12,000円
- 合計:約46,000円 〜 50,000円
- 社外ポンプのみDIY交換の場合:
- 部品代:約5,000円 〜 10,000円
- 合計:約10,000円以下(ただし自己責任となります)
アドバイス
MC51は高回転まで回る繊細なエンジンです。信頼性を重視するのであれば、「16700-K64-N04」のASSY交換をおすすめします。特に中古車で購入して履歴が不明な場合は、フィルターの目詰まりも解消されるため、走りが劇的にスムーズになることがあります。
